友達の起業に付き合ったらいろんな地獄を見た話 ~出会い編~

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僕は現在IT企業でエンジニアとして働いています。しかし、エンジニアになる前は友達が会社を立ち上げるというのでそこに参加していろんな、、、本当にいろんな経験をさせていただきました。
今となってはたまに話のネタにして笑ったりしていますが、その当時は大変でした。

僕自身が起業したわけではありませんが、会社を立ち上げたばかりの起業家がもがき苦しむところを間近で見ていましたので、記事にまとめます。
もしかしたら、どこかの誰かの役に立つかもしれないので。

起業を目指すT君との出会い

「俺が見てるのは日本じゃないよ。世界だよ。」by T君

最初にT君と出会ったのは、僕が大学生のときです。
その当時、僕は大学に通いながら土日に映像制作が学べる学校に通い、その空いた時間に某家電量販店でアルバイトしていました。

その家電量販店で働いていたときに同じくアルバイトとして働いていたのがT君でした。その家電量販店ではレジ打ちや商品の管理だけでなく、接客も担当していました。自分が接客したお客さんが商品を購入するとそれが営業成績として計算されました。アルバイトだけど。
T君は営業成績がいつもトップクラスで、営業成績が発表されると正社員の人たちに混じってT君の名前がいつも上位に載っていました。

そんなT君は最初、別のフロアで仕事をしていたのでたまにすれ違ったときに挨拶する程度でした。
僕とT君の距離が一気に縮まったのは僕がT君と同じフロアに異動になってからでした。
異動初日にT君が話しかけてきました。

T君:「ねぇ、この仕事いつまでやるつもり?」
僕:「わかんないけど、大学が忙しくなるまでかな。」
T君:「この前、映像制作の学校通ってるって言ったよね?」
僕:「うん。通ってるよ。」
T君:「じゃあ、大学出たらそういう仕事すんの?」
僕:「採用されればね~。映像関係の仕事がしたい。」

初日はそんな感じの会話をしました。
その日の仕事終わりにT君に飲みに誘われました。
二人で飲食店に着くと、T君が、

T君:「俺、今の仕事はつなぎなんだよね。近いうちに起業するから。」
僕:「へぇ~、すごいね。近いうちってどれくらい?」
T君:「もう動き出してる。メンバーを集めてて、営業担当とあとは企画担当みたいな感じでそこに俺を入れて3人。」
僕:「何をやる会社なの?」
T君:「具体的にはこれからだけど、広告制作とIT関連を軸にするつもり。」
僕:「へぇ~。なんかすごそう(笑)。」
T君:「だからさ、お前をうちの会社のメンバーにしたいんだよね。」
僕:「???」
T君:「映像の学校行ってるんだったら、映像作れるんでしょ。広告制作で企業のCMを作ったりするから映像作れるやつが欲しい。」
僕:「全然、プロじゃないよ。必要最低限の撮影と編集が出来るようになったくらいだし。」
T君:「それでいいんだよ!俺だって、起業家としては初心者だから。他の営業担当とかも社会人じゃなくて大学生だから。」
僕:「…。」
T君:「考えといて。あと、できるだけ断らないでね。まじで。」

という感じでその日は解散しました。
帰宅後、僕は正直な感想として「面白そうだな~」くらいで深く考えずにT君の会社のメンバーになろうと決心しました。

次の日、出勤するとT君から
T君:「昨日の話し、OKな感じ?」
僕:「ぜひ、参加させてほしい!」
T君:「ありがとう!まあ、断られても何回でも誘うつもりだったけど(笑)。」
僕:「まず、何するの?」
T君:「今、会社設立の手続きをしている途中だから書類とか印鑑とかを準備して申請するってとこかな?」
僕:「…なるほど。」
T君:「もう少ししたら本格的に動き出すから。あ、ちなみに、俺が見てるのは日本じゃないよ。世界だよ。そういう感じでよろしく!」
僕:「…なるほど。」

ということで、正式にT君の会社の創業メンバーとなることが決定しました。

T君について

T君はフリーターでした。高校卒業後はいろんなアルバイトをしながら会社設立のための資金づくりをしていたようです。

T君がしていたアルバイトはインターネット回線の営業、飲食店(最終的に店長になったらしい)、工事現場、引っ越しなどなど。
そして、僕と出会った家電量販店のアルバイト。

その当時、僕は大学2年生の20歳で、T君は一つ年上の21歳でした。
T君は高校を卒業してから3年、アルバイトをしながらいろんな起業家の集まりなどに参加して直接起業家の話を聞いたり、顔を覚えてもらえるように人脈づくりをしていたそうです。

元々、T君が起業を目指したきっかけは高校時代の先輩のIさんでした。
IさんはT君の2つ年上の23歳で、大学生のときに起業して順調に事業拡大して海外にまで進出していました。
そんなIさんに憧れを抱いたT君は高校卒業後に進学せず、起業を目指したとのことです。
ちなみに、このIさんはT君の会社設立の際に出資しているため、T君をはじめとした僕たちメンバーもことあるごとにIさんに頼ることになります。

同僚から部下へ

T君の会社のメンバーになってから2週間くらいして、T君の会社設立の手続きが無事に完了しました。
ちょうど同じくらいの頃に他のメンバー二人とT君が慕っている起業家の先輩のIさんとも顔合わせをしました。

営業担当のH君
当時、大学生。アルバイトで営業の経験があり、そのバイトで関東地区トップ10に入った実績があるとのこと。

企画担当のS君
当時、大学生。大学でイベントサークルに所属しており、いろんなイベントの企画をしていた経験から今回、企画担当として参画。

起業家のIさん
T君の高校時代の先輩。大学在学中に起業し、3年で海外進出した。T君の会社設立に出資しており、T君にとっての相談役となっている。
シンガポール在住。

メンバーとしてはこんな感じでした。
また、このときからT君に対する呼び方は名前ではなく、「社長」に変わりました。
本格的に同僚から部下になった瞬間です。

まとめ

今回は起業を目指す友人との出会いから、その友人が設立した会社に参加するまでの経緯をまとめました。
次回は起業して会社としてスタートしてからの話を記事にする予定です。

続きはこちら↓

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