【エンジニア人物シリーズ】鼻ホジホジの優秀エンジニア 前編

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僕がIT企業で仕事をするようになって出会った強烈な印象を受けたエンジニアを紹介していきます。
今回は僕がエンジニアになってまだ日が浅いときに同じプロジェクトで強烈に印象に残っているエンジニアについてです。

エンジニアとしては非常に優秀でそのプロジェクトでチームリーダーを任されていたのですが…。とある特徴というか、クセというか、なんというか周りからするとちょっと嫌だなという。
今回は前編です。

どんな人物?

名前:Nさん
年齢:30代後半
実績:20代後半からいくつかのプロジェクトで役職が与えられていた。プログラミングは得意だが、ドキュメント関連(設計書の作成など)は苦手っぽい。
ポジション:当時のプロジェクトでTL(チームリーダー)を担当。

最初は憧れだった

僕がNさんと一緒に仕事をしたプロジェクトは比較的規模の大きいものでした。とあるシステムの開発プロジェクトで、システムの機能一つ一つを各10人前後のチームで開発していました。
その中でシステムの中核部分の開発を担当していたチームのリーダーだったのがNさんで僕はそのチームのメンバーとなりました。

そのプロジェクトに入った当初はNさんに対して「世の中には本当に優秀な人がいるんだな~」と思っていました。
例えば、テストを実施して思った通りの結果にならなかったときに原因が分からず、Nさんに相談すると、

僕:「Nさん、テストを実施したんですけど、想定していたような結果にはなりませんでした…。」
Nさん:「あっ、それならsample.cっていうファイルの155行目を~の部分を~に変更してみてください。」

っていう感じ。
まるでソースファイルの中身が全て頭に入っているかのように的確にアドバイスをくれて実際に言われた通りに修正してテストを実施してみるとうまくいったのです!(ただ、今になって思うのは答えではなく、あくまでアドバイスをもらったほうが良かったのでは…?)
当時、まだまだエンジン初心者だった僕にとっては衝撃で完全に憧れの存在になりました。

プロジェクトに入った当初は…。

憧れのNさん…

プロジェクト炎上中

プロジェクトの規模が大きいとメンバー間のコミュニケーションが重要になってきます。どこかで意思の疎通が上手くいかないと芋づる式に別のところにも影響が拡がっていって最終的に取り返しがつかない事態になってしまいます。

今回のプロジェクトが炎上してしまいます。原因はNさんチームのコミュニケーションでした。

当時、Nさんチームには大きくAとBというタスクがありました。
最初はAタスクを優先的にやっていたのですが、途中でプロジェクトマネージャーからNさんにBタスクを先に完了させるように指示があったそうです。
しかし、Nさんはプロジェクトマネージャーが他のメンバーにも伝えただろうと思い込んでリーダーであるNさんからメンバーには特に何の連絡もなかったのです。もちろん、メンバーからNさんに対して進捗状況を共有していればよかったのですが、それを忙しいとの理由で少しの間共有していませんでした。そこはメンバーたちにも問題があったと思います。

NさんはBタスクを、メンバーはAタスクを進めているという状況になってしまいました。

それから数日後にプロジェクトマネージャーが異変に気づきました。
Nさんチームはプロジェクトマネージャーを交えて緊急ミーティングとなりました。そこで、Nさんとメンバーたちがコミュニケーションをとれていないことを指摘され、さらにBタスクの期限がギリギリだということが発覚しました。

正直、プロジェクトマネージャーは期限ギリギリと言いましたが、作業する僕らの感覚からするともう間に合いそうにありません。
さらに、Bタスクの作業が遅れてしまうと他のチームの作業がストップしてしまうことも後々わかりました。

Nさんチームは連日残業、特にNさんに関しては数日ほど自宅に帰らなかったそうです。僕も残業で家には帰れましたが、帰宅時間を考えると会社に泊まったほうがいいのでは?と思うくらいでした。

結果、まったく間に合いませんでした。
NさんチームのBタスクは期限までに終わらず、他チームの作業に影響が出てプロジェクト全体の進捗が大幅に遅れることになりました。

Nさん:「とにかく、私が責任を取ります。何とかしますので大変申し訳ございません。」

プロジェクト炎上中

こびりつく鼻くそたち

Nさんはずうっと会社にいました。
僕が朝出社したとき、Nさんは仕事をしていました。僕が深夜退社するとき、Nさんは仕事をしていました。
たまに朝出社したときにNさんがいないと、「あ、昨日は帰ったんだな。」と安心しました。

長いときだと、1週間くらい会社にいたNさん。驚異的なペースでプロジェクトの遅れを取り戻していましたが、それでも2ヶ月ほど経ってくると徐々にそのペースも落ちてきました。
さすがのNさんも明らかに疲れていました。目の下にはクマができ、目は虚ろで髪の毛は脂でカピカピ。
椅子から立ち上がって歩きだすとフラフラ。

もう限界のように見えるNさん。そのデスクにも変化が表れていました。Nさんのデスクに小さい毛が並んでいるのです。その毛は日に日に増えていきました。そして、その毛は謎の物体で貼り付けられていました。

その毛は鼻毛でした。Nさんはストレスを感じると鼻をほじるクセがありました。ストレスを感じるたびに鼻毛を抜いてデスクに並べていたのです。
その鼻毛を貼り付けていた物体とは、、、そう、鼻くそだったのです!
それを理解したとき、僕は恐怖と寒気を感じました。

Nさんのストレスとデスクに鼻くそで貼り付けられた鼻毛が増えていくたびにチームメンバーである僕たちはいろんな意味での不安を感じました。

鼻ホジホジ

まとめ

前編はNさんがチームリーダーとして優秀で僕も尊敬していましたが、そのNさんが原因でプロジェクトに遅れが出てしまい、大変な事態に。
そこからNさんのストレスが溜まり、Nさんの特殊なクセが発覚。僕たちは震え上がったのでした。

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